Column
『46歳、学生』になりました

46歳になって、もう一度、勉強を始めることにしました。
放送大学です。
「この歳になって、なぜ今?」
と聞かれたら、答えはとてもシンプルで。
知りたいことが、増えたから。
学びたいと思ったきっかけは、身近な家族との日々にありました。
成長していく息子のこと。
大切な人をもっと理解したい。
その想いが、発達や心理学への関心につながりました。
若い頃の勉強は、どちらかというと「やらなければならないもの」だった気がします。
試験があって、単位があって、卒業があって。
でも、大人になってからの学びは、少し違います。
誰かに言われたからではなく、
自分が知りたいから学ぶ。
仕事もある。
家のこともある。
時間だって、たっぷりあるわけではありません。
それでも、あえてその中に「学ぶ時間」をつくってみたいと思いました。
不思議ですね。
若い頃より今のほうが、ずっと勉強してみたいことがあります。
人は、どう受け取り、どう動くのだろう。
フリーアナウンサーとして現場に立っていると、話す技術だけではどうにもならないことが、たくさんあります。
緊張している人に、どんな言葉をかけるのか。
インタビューで、どう問いかけたら、その人自身の言葉が出てくるのか。
予定していなかったことが起きたとき、どう伝えたら、その場にいる人たちが安心できるのか。
司会の仕事は、話している時間よりも、人を見ている時間のほうが長いのかもしれません。
表情を見たり、
声のトーンを聞いたり、
その場の空気を感じたり。
これまでは、現場での経験の中で、自分なりに考えてきました。
でも最近、
「これって、心理学の視点から見たら、どういうことなんだろう」
と思うことが増えてきました。
人は、なぜそう感じるのか。
なぜ同じ言葉でも、受け取り方が違うのか。
感情は、どう生まれ、どう表に出るのか。
経験だけでなんとなく分かっていたことを、別の角度から見てみたい。
そんな気持ちが、今回の学び直しにつながりました。
仕事だけではなく、日々の暮らしにも。
学びたいと思っているのは、心理学だけではありません。
発達心理学。
学習と言語。
感情と人格。
特別支援教育。
そして、仕事にもつながりそうな、情報やデータについての分野も選びました。
並べてみると、我ながらずいぶんバラバラです🤭
でも、たぶん、それが私なんだと思います。
もともと、ひとつのことだけを深く掘るより、いろいろな世界をのぞいてみたいタイプ。
司会の仕事が好きなのも、イベント、企業、スポーツ、地域、教育……いろいろな世界に出会えるから。
学びも、今の自分に必要なもの、興味を持ったものを少しずつ拾いながら、つないでいけたらと思っています。
大人になってからの勉強は、ちょっと贅沢。
もちろん、時間は勝手には生まれてくれません。
仕事をして、
家のことをして、
「あれもやらなきゃ」と思っているうちに、一日は終わります。
そこに勉強を加えるのですから、
「本当に続くの?」
という気持ちも、ちゃんとあります。
だから、最初から完璧を目指すつもりはありません。
全部理解しようとも思っていないし、何か立派な資格を取らなければ、と気負っているわけでもありません。
今の自分が知りたいことを、続けられる量で。
少しずつ。
考えてみると、大人になってから学ぶことって、ちょっと贅沢なのかもしれません。
自分が興味を持ったことに、自分の時間を使う。
忙しい日々の中で、それを選べること自体が、ありがたいことなのだと思います。
知らなかった自分に出会えたら。
46歳。
これまで経験してきたことは、もちろんたくさんあります。
でも、知れば知るほど、
「まだ知らないことが、こんなにあるんだ」
とも思います。
むしろ若い頃より、自分が知らないことに気づけるようになったのかもしれません。
仕事をもう少し深く理解したい。
人との関わり方を、もう少し丁寧に考えてみたい。
自分自身の感情や、言葉の選び方についても、少し立ち止まって考えてみたい。
そして、これまで知らなかった世界にも触れてみたい。
その先で、仕事の仕方が少し変わるのか。
人との向き合い方が変わるのか。
それとも、ただ「面白かった!」で終わるのか。
今は、まだ分かりません。
でも、それも含めて楽しみです。
46歳、学生になりました。
というより、
46歳になって、もう一度「知りたい」と思えることが増えました。
そんな感じでしょうか。
久しぶりの勉強。
のんびり屋ですので、どこまで進むかは分かりませんが🤭
せっかく始めたので、楽しみながら、続けてみようと思います。