Column
令和のウエディング。幸せのお手伝い、再び🎤

葡萄畑の中で、幸せのお手伝いをしてきました。
舞台は、ワイナリー。
美しい景色と、温かな笑顔に包まれた場所で、約10年ぶりに結婚式の司会を務めました。
そこにいるだけで、私にも自然と笑みがこぼれる。
そんな一日でした。
かつては、多い月で8本、10本と、結婚式の司会をお受けしていました。
平日はテレビ出演、週末は結婚式。
ときには午前と夜、二つの式を担当する「どんでん」の日もありました。
でも、未婚の母になることを選んだ頃から、結婚式の司会からは離れていました。
「私が、お祝いの席に立っていいのかな」
そんな思いがどこかにあって、自分から距離を置いていたのだと思います。
今なら、あの頃の自分に「そんなことないよ」と、そっと声をかけたいのですが。
今回のご指名は、その場所へもう一度、足を踏み出すきっかけになりました。
この10年ほどの間に、私自身の人生にも変化がありました。
夫と出会い、今は左薬指に指輪をして、マイクを持っています。
子どもと過ごす日々の幸せに、新たな喜びも重なりました。
いろいろな日々を経て、再び向き合った結婚式の仕事。
大切なお役目を無事に果たせたことを、うれしく思っています。
そして、久しぶりのお祝いの席には、私の知らなかった新しい景色が広がっていました。
まず驚いたのは、白やベージュを基調に、赤などの差し色を楽しむドレスコード。
「白い服は花嫁さんだけ」
そんなイメージを持っていた私の前に、思い思いの装いをしたゲストが集まっていました。
葡萄畑の緑に、白やベージュがやわらかく映える。
その景色が、とても素敵だったのです。
そして、なんと、ご祝儀も事前送金。
ここにも、私の知らなかった結婚式の形がありました。
当日は、新郎新婦自身がゲストをお迎えする。
受付からもう、おふたりとゲストの時間が始まっていました。
派手な入場曲も、高砂席もなく、おふたりはゲストの中に自然に溶け込んでいる。
家族への感謝も、皆さんの前で手紙を読むのではなく、ご家族だけの時間の中で、ゆっくり、温かく伝え合う。
おふたりの好きな世界を、大切な人たちと分かち合いながら、かけがえのない時間を過ごす。
「これが私たち。来てくれてありがとう!」
そんな気持ちが、会場いっぱいに伝わってくる結婚式でした。
久しぶりの私は、少し浦島太郎のよう。
でも、その驚きは、すぐに楽しさへと変わっていきました。
私が出会った、令和のウエディング。
大切なのは、おふたりが何を選び、誰と、どんな時間を過ごしたいか。
その想いを真ん中に置いて、結婚式をつくっていいのですね。
「こうあるべき」にとらわれないおふたりの姿に触れて、私の中にあった思い込みも、少しほどけたような気がします。
「私も、またこの幸せのお手伝いをしていきたい」
自然にそう思えたことが、うれしかった。
寄り添う司会を大切にしてきた私にとって、自分の経験を、もう一度この場所で生かしていきたいと思えた一日でもありました。
司会として大切にしたいのは、おふたりやゲストの皆さんが、心地よくその時間を過ごせること。
前に出るのではなく、その場の空気を感じながら、必要なときに、必要な言葉を添える。
一日をつくる皆さんと呼吸を合わせて、進行を支える。
結婚式の形は変わっていても、私が大切にしたいことは、変わっていませんでした。
いつか、おふたりが「あの日、楽しかったね」と笑い合える。
そんな一日を、そっと支えられる存在でありたいと思います。
大切な一日にお声がけいただき、本当にありがとうございました。
おふたりのこれからにも、たくさんの笑顔が続きますように。
幸せのお手伝いは、やっぱり私も幸せにしてくれる仕事でした。
これからは、結婚式の司会も、また少しずつお受けしていけたらと思っています。
おふたりの想いを伺い、関わる皆さんと力を合わせながら、大切な一日のお手伝いができたらうれしいです😊